【シリーズ未来戦略】おしゃれオフィスに社長も“フリーアドレス” 時代と共に変化も「地域の顧客に寄り添い続ける」 北國銀行の展望は
【2025.05.29 OA】
物価の高騰や人手不足、先行きが不透明な世界経済。日々、刻々と変化する状況の中で石川県内の企業のトップはどのような展望を描いているのでしょうか。シリーズ「未来戦略」。初回は、長年、地域とともに歩み続ける北國銀行です。
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https://news.ntv.co.jp/n/ktk/category/economy/ktcc95fa071bb74532b0977e13d298374d
金沢でも桜が咲き始めた4月1日。
この日、集まっていたのは、ことしの北國フィナンシャルホールディングスの新入社員。
新入社員:
「自分がどういったスキルを身につけていきたいのかとか、キャッチアップの仕方が、私自身、すごく不安に感じていることでもあるので」
口にしているのはフレッシュマンらしい不安や疑問。
これに答えているのは…
彼らがこれから働く会社の社長たちです。
実はこの催し、新入社員と社長が直接、言葉を交わす「ウェルカムミーティング」というイベントなんです。
4年前までは、従来の入行式が行われていましたが…
仕事への理解を深めてもらいたいと、今では対話形式に。
社長が贈るのは、厳粛な訓示ではありません。
北國銀行・米谷 治彦 社長:
「すごい可能性を秘めている皆さんだと思っているので、いろんなことにチャレンジしていくということは、皆さん、新卒で入った皆さんには、求めていきたいと思います」
昭和18年の創業以来、80年以上、北陸を中心に営業を続けてきた北國銀行。
老舗銀行と言えば、格調高い建物に赤いじゅうたんのイメージですが…
11年前に移転新築した本店には、おしゃれなカフェのようなスペースが。
先ほどのウェルカムミーティングのほか、ランチを楽しんだり、打ち合わせにも利用できます。
さらに、上層階には…
北國銀行経営企画部・小森 綾香 さん:
「社員はフリーアドレスで、席も自由に座っています」
市川 栞 キャスター:
「毎日違う席に座ってもいいってことですか?」
北國銀行経営企画部・小森 綾香 さん:
「 はい」
開放感あふれるスタッフルームも。
カジュアルな服装の社員が、至るところでミーティングを行っていますが…
市川:
「ここの席に、社長いらっしゃいますよね」
そこには、パソコンに向かう米谷社長の姿が…
市川:
「普段から社長、皆さんと一緒にお仕事されるんですか」
北國銀行経営企画部・小森 綾香 さん:
「 はい。そうです」
北國銀行・米谷 治彦 社長:
「下堤町町の本店は、それこそ頭取室とか会長室とか専務室、常務室、部長室、全部に個室がありました。(今は?) いま1個もないです。『誰々君、ちょっと部屋来てくれる』って呼ぶのも、ちょっとなんか申し訳なかったりするんで、ここの方が全然すぐ聞けるから『あれどうなったっけ?』みたいな」
市川:
「でも社長室ってなくていいんですか?」
北國銀行・米谷 治彦 社長:
「いいんです。社長室に1人でいるとさみしいですよ、きっと。こっちの方がいろいろとしゃべれるし、子どもの話とか、学校の話とか、親の話とか」
ことしは、コンサルや投資事業などに注力する持ち株会社と、銀行の2ブランド体制となる節目の年。
3月に、銀行の新たなトップとして就任した米谷社長が強調するのは…
北國銀行・米谷 治彦 社長:
「ブランドをしっかり地域中心に磨いていけるようにするためには、社員一人ひとりがしっかりとコミュニケーションをとって、お客様と実りのある会話をすると」
地域の中で、銀行のブランドを磨いていくために…
その姿勢は、社内のプロジェクトチームで手掛けるCM制作にも息づいています。
北國銀行CM制作チームの社員:
「やっぱり、社内にデザイナーとか私たちがいるっていうことで、やっぱり社内の事業の内容の理解とか、または経営方針の理解みたいなことは、(社員の制作チームが)社内にいるからこそできるところがあると思います」
根底にあるのは、未来を見据え、地域の顧客に寄り添いたいという思い。
北國銀行CM制作チームの社員:
「『この地域のお客様とやっていきたい』『やっていきます』と、今後もそこに対する思いを改めて発信したいっていう、なので、何かガラッと変わるような姿勢とかではなくて、これまでの姿勢を改めてお客様に伝えたいというような、そんな思いで、このコピーを発信させてもらうような形に今なっています」
その思いは米谷社長が描く未来戦略、そのものです。
どんなに時代が進んでも変わらない地域に対する思い。
その一方で、キャッシュレス社会が進む中、北國銀行はどのような戦略で臨むのでしょうか。
米谷社長に、今後の展望を聞きました。
市川 栞 キャスター:
「社長になって一番力を入れたいところってどんなところになるんですか?」
北國銀行・米谷 治彦 社長:
「営業です。はい。預金を預けていただいて、それを貸出に回すという、まあ、これで基本的には収益のかなりの部分を、儲けさせていただいているので、やっぱりこう出向いていって、お客様にどういう資金ニーズがあるかというのを掘り起こすことも含めて、これが一番の収益の源泉なので、やっぱり営業です」
30年以上、法人営業を担当してきた米谷社長。
融資を中心とした幅広い営業活動に、力を入れていくと話します。
北國銀行・米谷 治彦 社長:
「マイナス金利が解除されて、少し金利上昇局面に入ってきたので、ここはしっかり、資金需要に対する融資というものは、もう一回ちょっと巻き戻して、頑張っていこうと。その融資だけではなくて、投資という武器もありますし、コンサルという武器もありますし、システムといういわゆる合理化ですね。IT化とかこの辺も武器として持ってきたので、非常に営業の幅は広がったから、いま300人以上、法人営業している人間いますけど、その人たちの研修とか人材育成で、もっともっとレベルを上げていくと、より良い営業ができるというふうに思ってますね」
その一方で、デジタル化が進み、変わってきたことも…
北國銀行・米谷 治彦 社長:
「少しずつやっぱり来店客って、どこの店舗も実はじわじわ減ってる状況なんですけど、じゃあこれがずっと本当に続いていくのか、これ多分、いろんな要因があると思うんですよ。デジタル化が進んできて、みんなスマホで何でもできるようになってとか、いろんな要因があるんですけど、そこを、これがさらにデジタルとか、利便性が例えば進んで、銀行に行かれます?ちなみに」
市川:
「あんまり行かないです」
北國銀行・米谷 治彦 社長:
「行かないですよね。行く時間もないかもしれないけど、行かないじゃないですか。片方ではもちろん、人口が減少していることとか、いろんなことを考えて、どうですか。で、本当に10年単位ぐらいの中で、店舗って、どの地域にどのぐらいいるんですかっていうところは、見極めていかなければいけないなと思いますね」
キャッシュレス社会に対応するため、地域に特化したデジタル通貨「トチツーカ」にも力を入れる北國銀行。
米谷社長は、利便性の高いサービスを提供したいと意気込みます。
北國銀行・米谷 治彦 社長:
「トチツーカはデビューしてまだ間もないので、利用できる店もまだそんなに多くはないんですけど、これはどんどんどんどん、今から利用できる店舗をまず増やすのと、いま珠洲市とか、能美市と自治体と連携して、ポイント還元とか給付金とかに、利用できるような形になっているので、自治体と一緒に組んで、ユーザー数を増やしていきたいなと思います。まだまだチャレンジングです。はい」
市川:
「社長に就任されて、今後の北國銀行という場所を、どんなふうに成長していくように社長としてされていきますか」
北國銀行・米谷 治彦 社長:
「そうですね、まだまだ実は81年経ってますが、成長は緩やかにしてきてまして、毎年どうですかね、預金の伸び率って2パーセント、3パーセントぐらいの年間の伸び率で、ずっと伸びてきてます。もうすぐ預金量も5兆円近くになるんですけど、これから先も、北陸3県地域中心に少しずつ伸びてきて、急激に伸びることは、基本的には地方の銀行なんでないとは思いますけど、お客様としっかりコミュニケーションをとることで、順調にお客様と共に成長していくことができるんじゃないかなと思いますので、そこは社員全員で精一杯頑張っていきたいと思います」
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